かんぽの宿問題のマスコミ報道の偏り
新聞やテレビなどマスメディアのこの問題についての立場・報道姿勢は各社で極めて大きく異なっている。ここまで各社の立場・報道姿勢が違うのは過去になかったほど珍しいと思うが、それは、この問題の特殊性からなのだろう、と思う(なお、ここでの報道姿勢とは、この問題を報道するかしないか、報道するとしても極めて小さく取り扱うだけにするかどうか、という意味だ)。
つまり、この問題については、詳しい背景はまだ分からないが、政治家、スポンサー、広告代理店などを通じてテレビ局の幹部などに相当大きな圧力が加えられているのだろう。
この「かんぽの宿」の問題が大きく騒がれるとすごく困る人たちがいるのだろう。だから、(広告代理店がB層と呼んでる人たちがこの「かんぽの宿」の問題の意味を分からないままでいるように)なるべくテレビなどのマスコミで報道しないように、報道しても極めて小さく扱うように、圧力をかけているのだろう。
一般人が書き込む2chの掲示板には圧力は使えないが、その代わり、この問題(だけに限らないが)を扱うスレには何処かの工作員(書き込みバイト)が大量に書き込みをして議論を日本郵政やオリックスを擁護する方向に誘導しようとしているらしい(あまり成功してないようだが)。また、やたらに他のスレを立てたり、他のスレへの書き込みを増やすなどして、かんぽの宿の問題を扱うスレを下の方に追いやって目立たせなくするという工作もやっているらしい。
ブログでも、竹中元大臣と親しい学者や経済人の3~4人(例えば「ポリシーウォッチ」参照)が執拗に日本郵政寄りの強引な主張を繰り広げて、少しでも世論を自分たちに良いように誘導しようとしているように見える(かえって不自然さや焦りが透けて見えて、あまり成功してないと思うが)。
朝日新聞については昔から疑惑追及に熱心という印象があったが、こと、このかんぽの宿についてだけは、とても熱心とは思えない。テレビ朝日はもっとひどい。
「いつだってXTC」というサイトに各テレビ局の2/16のかんぽの宿の報道の状況がまとめられてるが、それによると、例えば、
テレビ朝日のサンデー・プロジェクト 「かんぽの宿」一切ふれず。ということらしい。僕は新聞のテレビ欄くらいしか見ないが本日までも同じような状況と思う。
テレビ朝日のサンデー・プロジェクトのスポンサーがオ●ックス生命であることがその理由だろう、ということだ。
もしサンデー・プロジェクトで「かんぽの宿」の問題を取り上げようとすれば、オ●ックス寄りの立場で取り上げざるを得ないが、もしそうした場合、その直後にオ●ックス生命のCMが流れたら視聴者がシラけて逆効果になってしまうので、スポンサーに申し訳ないから、いっそのこと頬かむりしてスルーしようということだろうか。
「かんぽの宿」の問題について、各社により立場(主張)が違うのは、それ自体は悪いことではない。また、或る新聞社やテレビ局が不可解な立場を取ったとしても(今の日経新聞など)、読者や視聴者は、その新聞社やテレビ局の記事や番組がそのような不可解な立場を取った背後にはどのような政治的背景や広告スポンサーの圧力があるのかを考えたり議論したりする材料にすることもできるから、それなりの意味はあると思う(テレビを使って、マーケティングでいう操縦しやすいB層を誘導しようとしても、今は昔ほどうまく行かないと思う)。
しかし、「報道しないで頬かむりする」のは(報道したとしても極めて小さく扱うだけというのも)、極めてまずい。国民の知る権利が害されてしまう。北朝鮮と同じになってしまう。
もちろん問題と思えるのはテレビ朝日だけではなく、他のテレビ局にもある(週刊誌や新聞も)。
もともとテレビ朝日など民放には、公共の電波の使用免許を総務大臣からもらう条件として公正な報道が義務付けられている。スポンサーの立場に配慮して重要な問題(国会で連日取り上げられている「かんぽの宿」の問題が重要な問題であることは争いがない)を報道しないのは免許条件(国民の知る権利に奉仕すること)に違反していると思う。国会や総務大臣は、このような民放の報道番組のあり方も問題にして欲しい。
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