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2009年5月10日 (日)

「小沢辞めろ」の社説は思考停止が原因

週刊朝日の山口編集長のブログ(親会社である朝日新聞を批判する内容を一部に含んでいる)は勇気ある発言だと思った(以下に一部引用)。

「・・・それはさておき。アップしてから高野さんの原稿を読んでハタと気づきました。そうだよなぁ、「小沢おろし」に奔走する民主党議員が民主主義を否定する勢力なら、新聞も反民主主義ってことになるよなぁ(当然、うちの親会社も含まれますな)。頭痛い!。(中略)

TheJournalの読者ならおわかりだと思いますが、まず最大の飛躍は、単なる政治資金規正法違反違反が故意に「政治とカネ」の問題にすり替えられていることでしょう。しかも、その政治資金規正法違反自体が、実は検察の故意かミスかはわかりませんが、法解釈の間違いなので、各紙の社説はいずれも前提からして成り立たないというわけです。

 ひとことで言えば、政治資金規正法に関する勉強不足です。(中略)

 〈規正法上の虚偽記載は「5年以下の禁固」の罰則が設けられた思い犯罪である〉(産経)と、いずれも秘書が「虚偽」の記載をしたことを前提に論を立てていますが、間違いです。郷原さんが指摘しているように、政治資金規正法では寄付の「行為者」を報告書に記載することになっているので、秘書は法に則り「正しい記載」をしたことになるのです。たとえ秘書が資金の拠出者が西松建設だと認識していても、法的にはむしろ政治団体の名前を書かなければいけないわけです。」(太字は当ブログによる)

朝日、読売、毎日、産経、日経とほとんどのマスコミが「小沢辞めろ」という社説を書いてたが、それを書いた編集委員の人は「小沢秘書が政治資金規正法違反の虚偽記載の罪に該当して有罪になる」ことを前提としていたと思うし、この前提そのものも「検察の捜査・起訴に間違いはない(従来の有罪率は99%)、検察の法解釈に誤りはない」という思い込み(思考停止)に基づいたものだった。

もし自分に政治資金規正法違反の虚偽記載の法解釈をする力が無くても、総務省、法務省、2-3人の専門家に取材すればすぐ分かることなのに、それもしなかったのは、「検察に間違いは無い」という思い込み(思考停止)からだろう。つまり、「論理的思考」からはほど遠い、イメージに基づく感情的議論に過ぎなかった。

なお、上記ブログで、山口編集長は「(検察の)法解釈の間違い」と表現されているが、今のところは「従来の法解釈とは異なる、検察だけの新しい法解釈」ということだ(検察が秘書を有罪に持っていくためには、この「新しい法解釈」を裁判官に認めてもらって「新しい判例」を作ってもらうしかない)。まぁ、この検察の「新しい法解釈」は、そのうち、本件の判決が出たら、その中で裁判官から「そのような検察の法解釈は(罪刑法定主義から無理があり)失当である。」とか言われるのだろうけどw

また、各マスコミは「小沢氏は巨額の企業献金・蓄財に対する疑惑があるから代表を辞めろ」とも主張している。しかし、山口編集長も言っているが、もともと「政治家が献金によって集めた資金で政治活動をするのは当たり前」のことだ(米国の大統領選挙時のオバマ氏への献金などを考えれば明らか)。献金に名を借りた収賄などがあれば別だが、そうでないならば、全く問題はない。

しかも、「巨額」の献金と言っているが、最近の報道によれば2007年度の総収入金額では小沢氏は政治家の中で71位、同企業献金額では27位に過ぎないから、特に「巨額」というほどではない。

これも、「事実」を取材すればすぐ分かることなのに、それをもしないでイメージだけで議論をしようとして論理が破綻してしまった典型だろう。郷原・元検事の言う「思考停止」に陥ったのが最近のマスコミの論調であり、自民党と同じような人材の劣化に陥っているような気がする(もうマスコミは自民党内の人材の劣化などと書けませんね)。

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