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2009年5月12日 (火)

小沢辞任は無罪判決を取りに行くってことかな

民主党ホームページの小沢辞任会見の動画を見たが、小沢さんは強気で元気だった。

日本テレビの女性記者が「辞任が遅すぎた、離党や議員辞職は考えないのか?」と質問したときは、イラッとして、「私は何も悪いことはしていない(だから離党や議員辞職などあるわけない)」と心外のように言ってたけど、全くそうだ。この女性記者は、まだ小沢秘書が政治資金規正法違反の「虚偽記載」で有罪になるとでも思っているのだろうか? もう少し勉強して欲しい。こんなアホで勉強不足の人に質問されると誰だってイラだつのは当たり前。

政治資金規正法は「資金を背後で拠出した企業」ではなく「献金をした(振込みをした)団体」の名前を書けといっているのだから政治団体の名前を書いたのなら「虚偽」はなくむしろ西松建設の名前を書く方が「虚偽」になってしまうというのが従来の解釈であって、検察の西松建設の名前を書くべきだという解釈は小沢秘書を有罪にするために検察が従来の解釈を急遽捻じ曲げて新しく作り出した解釈に過ぎず、このような「新しい解釈」は裁判でも認められない可能性が高いということは、郷原・元検事が2ヶ月前から言ってるし、民主党の第三者委員会での日大の岩井教授と郷原さんとの議論の動画を見ればB層でも直ぐに分かることなのに、この記者はまだそれさえも見ていないのだろうか? (週刊朝日(5月15日号)の「サルでもわかる『小沢が辞めてはいけない』理由」の一部がここに引用されているので参考)

昨日(5/11)の日経でも田勢康弘というコラムニストが「検察と戦って政治家サイドに軍配が上がったことがあるという話はとんと聞かない。」という過去の経験を持ち出して論じていたが、自分が見聞した過去のことだけ思い出してそれ以上の知識や思考が停止しているのが分からないのかな。つくづく今回はマスコミのレベルがよく分かったよ。

僕としては、小沢さんに総理大臣になって欲しかったが、まぁ、仕方ないね。

僕は何かというと直ぐ今回の「検察の暴走(国策的捜査)」に結び付けて考えてしまうのだけど、この会見を見て、小沢さんは弁護団と話し合って早めに無罪判決を取ってやろうとしたのではないかなという気がした。

つまり、これから5月中に公判が始まって冒頭陳述があると、またいろいろマスコミに書かれてしまうので、少なくとも都議選には不利になるが、いつまでも公判を延ばすわけには行かない。また、総選挙で勝って政権交代した後もまだ公判を抱えたままだと、政権の内部に(例えば副総理などで)入って霞ヶ関改革(検察も行政機関の一部)などを行うことができない。少なくとも第一審で無罪判決を取っておけば、検察が控訴しても、政権に入ることはできる(世論も許容する)だろう。

そう考えると、裁判の第一審だけはなるべく早く片付けた方がよい(あくまで無罪になるという仮定だが、その可能性は高いだろう、まぁ弁護団がどう考えるかだが)。早めにやれば、総選挙前に第一審判決を出すことは日程的に可能と思う(特に、事実関係を争わないで「虚偽記載」の法解釈を争点の中心にすれば早く済む)。

とすると、公判での検察による冒頭陳述は、裁判員制度が始まる5月21日以降のなるべく早い日が有利だ。なぜなら、裁判員制度が始まると、報道ガイドラインが働くので、マスコミは検察の主張だけの垂れ流し報道(裁判員に予断を与えるような報道)ができにくくなるから。もちろん小沢秘書の公判は裁判員の対象事件ではないが、報道ガイドラインは小沢秘書の事件を含む全ての事件にも適用されると思う。

総選挙前に無罪判決を取るように、早めに公判を進行させて行こう、そのためには代表のままだと動きが取り難い(マスコミが色々とうるさい)ので代表を辞した方がよい、ということではないだろうか? いや、まぁ、僕の勝手な推論なんですけどw

追記1: 2009/5/12の日経ビジネスオンラインで、弁護士の久保利英明氏も僕と同じように裁判戦略に着目している。「小沢潔しで矛先は検察に向かう」という見出しのインタビュー記事で、「この辞任は政治上はともかくも裁判戦術上は長けている」と発言している。以下に一部引用。

「小沢一郎代表の辞任表明は、検察への牽制になることは間違いない。辞任表明で世論の中にも、「小沢潔し」という声も生まれてくるだろう。日本人は追い込まれた格好の側をひいき目に見る特性もある。 そうした状況の中で、検察は起訴した公設秘書、大久保隆規・被告人の公判の冒頭陳述で下手なことを言えなくなる。そこで確たる証拠を示すことができなければ、「そんなことで野党第1党の党首の秘書を逮捕・起訴したのか」となり、批判の矛先が今度は小沢氏から検察に向かうことになるだろう。」(太字は当ブログによる)

追記2: 今日の朝日新聞によると、「裁判関係者の間では、総選挙への影響がないように、最初の公判は総選挙の後になるだろうという見方が多い」とあった。もしそうなるとすると、総選挙が終わってもしばらくしないと無罪判決は取れないということになるが、それは妥当だろうか? 

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雑談(政治関係)」カテゴリの記事

コメント

寝たろうさん、
おはようございます(いま12日9:40頃です)

小沢さんの辞任。
①筋を通すべきか?
②一歩引いて2歩進むべきか?
の選択だったと思います。
個人的には①が60%。②が40%位でした。

でも、こんどの補正予算にしても、
自民党ではもうどうしようもないってことは
わかっていると思います。

ただ、検察や記者クラブメデイアが、このことで、
増長しないことですね。
そのためにも、総選挙による政権交代が是が非でも、
必要ですね。

投稿: xtc4241 | 2009年5月12日 (火) 09時44分

xtcさん、こんにちは。
本当に、自民党の補正案って民主党のパクリ、それも一年だけの支給とか、デタラメですね。
小沢さん辞任は残念だけど、でも、これで民主党の支持率がアップすれば、小沢さんも嬉しいのでは?

投稿: 寝たろう | 2009年5月12日 (火) 11時47分

こんにちは。

私は今日、小沢辞任を受けて、
すごく投げやりって感じの記事を書いてしまいました。

寝たろう様の読みが当たっていれば
うれしいのですが。。。

なんだか本当に残念な世の中です。

投稿: hikasu | 2009年5月12日 (火) 12時51分

hikasuさん こんにちは
昔から変な趣味があって、政治とかTVドラマとかの先を読むのが好きなんですよね。まぁ、今回は間違ってるぽいですが。
しかしまあ、TheJOURNALなど、最近のネットでの小沢辞めるなのコメントはすごかったですね。勝手サポーターのつもりで、みんな熱くなってたんでしょうね。

投稿: 寝たろう | 2009年5月12日 (火) 15時13分

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 マスコミは、「小沢は、辞めろ」の大合唱のあとは、今度は岡田氏を民主党の党首に据えたいらしい。 最近は、テレビや新聞もネットでの数字も気にしだして、ネットでは「岡田支持60%以上」.......とテレビで報道をした時には、イスから転げ落ちた。 岡田なら、「頑固で清廉潔白な感じがする」、「小沢氏と距離を置いていたから」という。 岡田氏は、昨夜のニュース・ステーションに出演をしていたが、古館君がおばかな誘導質問を盛んにしていた。 盛んに、「親小沢・反小沢の構図」を作り出そうと古館君が必死であった。「これ... [続きを読む]

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