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2009年7月 5日 (日)

鳩山秘書の「借入金の虚偽記載」が何故「脱税」になるのか?

鳩山秘書の「借入金についての虚偽記載」(「献金(寄付)についての虚偽記載」ではない。前回の記事を参照)について、ネットでは、「多額の自己資金を個人献金の形にして脱税行為を行ったのではないか」というような主張がある。

しかし、ここでの「脱税」とは、何の意味だろうか?

マネーロンダリングだという意味だろうか?

つまり、誰かからもらった金を、自分の所得として申告しないで、個人献金として処理したのだろう、だから所得税などを脱税したのだろう、ということだろうか?

しかし、鳩山さんは、「自分の元からの保有資金(既に適法に税金処理している金)を、団体に貸し付けて、それを秘書が本来は借入れとして処理・記載すべきなのに寄付と記載して、借入金についての虚偽記載となってしまった」(「献金(寄付)についての虚偽記載」ではない)と説明している。そして、鳩山さんは、この説明に沿って、収支報告書の訂正も既に行っている。
鳩山さんの説明としては、これで、もう十分だと思う。

それに対して、「いや、自分の元からの保有資金ではなく、誰かからもらった金だったのだろう」と主張するのなら、その主張をする人が証拠を出すべきだ。証拠を出せないのなら、単なる「空想」「憶測」に過ぎない。
検察は、証拠がない憶測だけで、動くことはない。

上記の「多額の自己資金を個人献金の形にして脱税行為を行ったのではないか」というネット上の主張に対して、上記のマネーロンダリング以外の意味で「脱税」を想定することは、僕にはできない(税金に詳しくないからかも)。

そもそも、今回のように「自己(鳩山氏本人)の保有資金」(鳩山氏の銀行預金から秘書が資金管理団体のために引き出した金額)について帳簿上「借入金」から「故人などの他人からの寄付」に付け替えた場合、得られるのは「故人などの他人宛ての領収書」だけ。そのような領収書を使って、一体どうやって脱税をしようというのか?

つまり、まぁ当たり前の話だけど、所得税の脱税をするには、収入(売上)を実際より少なく見せるか、経費を実際より多く見せるか、しかない。「自分宛ての虚偽の領収書」があれば、経費を実際より多く見せられるので脱税できる。しかし、「故人などの他人宛ての虚偽の領収書」がいくらあっても、それを使うと「収入(売上)」が実際よりも多くなってしまう(つまり所得税が高くなってしまう???)ので、脱税とは逆の方向にしかならない。全く意味がない。 

今のところ、僕が脱税の方法として想定できるのは、上記のマネーロンダリングだけだ(そして、マネーロンダリングについては、上記のとおり、全く証拠はなく、ただの憶測に過ぎない)。

他にどういう脱税の方法が考えられるだろうか? もしあれば教えてもらいたい。

追記1: コメントにもあったが、僕が、「多額の自己資金を個人献金の形にして脱税行為を行ったのではないか」という主張を見たのは、TheJOURNALというサイトの山口・週刊朝日編集長のコラムに対するコメント欄でした。

追記2: コメントにも書いたけど、誰でもそうで、もし、自分の銀行預金の中身について、いきなり、「それは元は他人から裏でもらった金だろう」とか「相続税や贈与税を脱税した金だろう」と主張されても、困りますよね。そういう主張をする人に対しては、「そういう主張をするのなら、その証拠を出せ(出せないなら、ただの空想・憶測に過ぎない)」というしかない、と思います。

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雑談(政治関係)」カテゴリの記事

コメント

脱税説はたぶん相続税絡みの主張だと思いますよ。
鳩山氏だけでなく、アベ氏、オブチ氏辺りにも同じ疑惑があります。
詳しくはこちら↓
http://www.the-journal.jp/contents/yamaguchi/2009/07/post_85.html

ただ、このような相続税逃れだとするとイオロイ弁護士の調査報告書も重要な部分が虚偽になりかねないので、弁護士が他人のためにそんなリスクを犯すだろうかという疑問があります。

投稿: 名音 | 2009年7月 6日 (月) 02時03分

ちょっと疑問なんですけど、献金に使われた保有資金の『本来の用途』が何であったのか説明はあったのでしょうか。6月30日の記者会見にて、当該秘書が鳩山さんの資産の管理団体から受け取ったと説明されましたが、そこには当然何らかの目的があったはずで、受け取るはずのお金を受け取っていない個人ないし組織があるはずです。

もし無いのなら「自分の元からの保有資金ではなく、誰かからもらった金だったのだろう」という憶測がかなり現実味を帯びることになりますが、そのところどうなのでしょう。

投稿: | 2009年7月 6日 (月) 03時32分

名音さん
コメントありがとうございます。
週刊朝日の山口編集長のコラム、僕も読みました。
山口編集長が相続税の脱税だというのは、要するに、「母の愛」で、資産家の母親の資金を鳩山さんが裏でもらってて、それを、相続税・贈与税を脱税できるように、故人など他人からの寄付に付け替えて、マネーロンダリングしたのでは、という主張でしょうね。
これに対して、鳩山さんは「自分の元からの資金を、貸付の形で団体に出した(それを秘書が勝手に、故人などの寄付と帳簿上、付け替えた)」と言っており、山口編集長のような主張は否定しています。
だから、山口編集長は、親会社からTheJournalでこのネタを出せと命令されたのかどうか知りません(これも証拠がないので「憶測」です)が、山口編集長がそれを主張するのなら、その証拠を出すべきであり、それが出せないなら、単なる空想・憶測に過ぎないのでは、と思います。

投稿: 寝たろう | 2009年7月 6日 (月) 09時53分

「ちょっと疑問なんですけど、献金に使われた保有資金の『本来の用途』が何であったのか説明はあったのでしょうか。」というコメントをされた方へ

僕が鳩山さんのメールマガジン(前回の記事)などを見た限りでは、次のようです。
鳩山さんの個人の預金通帳を問題の秘書に渡していて、その秘書は、資金管理団体の運営費用が足りなくなったら随時、その通帳から「鳩山本人からの借入れ」の形で使ってよいとなっていて、既に8千万円くらい借り入れていた。
その「鳩山本人からの借入れ」として処理・記載すべき一部を、秘書が勝手に故人などの他人からの寄付として帳簿上、付け替えた。
僕はこのように理解しています。
だから、「鳩山さんの個人の通帳に入っている金」の出所は本当のところは分かりませんが、鳩山さんが自分の元からの金だといっているのなら、まずはそれを認めるべきで、反対するならその証拠を出すべきと思います。

それは、誰でもそうで、自分の通帳の預金について、いきなり、「それは元は他人からもらった金だろう」と主張されても困りますよね。そういう主張をするなら、その証拠を出せというしかないと思います。

投稿: 寝たろう | 2009年7月 6日 (月) 10時06分

yen鳩山由紀夫は大口の献金をもらったが、法定の上限を超えていた。
適当に支援者名簿などの中から名前を借りて、小口に分散させた。
鳩山が参考人招致に応じることは、鳩山のマネーロンダリングを追及されることにもなりかねず、決して応じることはできない。

投稿: 黒鳩金一郎 | 2009年7月11日 (土) 15時58分

鳩山のお金問題まとめ
故人献金-----2177万円
匿名偽装献金---3億4000万円
格安ママンビル(相場との差額による個人献金毎年)--約600万円
パー券代水増し計上--2億4800万円
株式売却益申告漏れ--7200万円
株式資産記載漏---5億4500万円
友愛政経懇話会(入手元不明の謎の原資)--5億円
友愛政経懇話会(人件費偽装支出)--5億3195万円
──────────────
合計-----------22億6472万円

鳩山式錬金術
・麻生の緊急経済対策を盛り込んだ補正予算を効果がない・解散しろ、と審議拒否し、
 その間に株を売り抜けて7000万円の利益を計上
・入閣前にCo2削減事業の対称になる企業の株式を億単位で大量取得。
 世界に向かってCo2削減25%をぶち上げることによって、
 それらの企業の株価や配当が上がるスーパーインサイダーいいぞー!徹底的に追及しろ!!

「中韓を知りすぎた男」「反日の実態」で検索して日本の現状を知って下さい

投稿: ぷ | 2009年11月19日 (木) 10時11分

実母から毎月1,500万円、年間1億8千万円。時候訴追前の金額は更に有ったでしょうが、とりあえず直近の5年間だけでも9億円を贈与されたと見るのがしごく妥当です。しかも、税金を一切支払っていない。明確な脱税です犯罪行為です。一般国民なら、国税当局の調査と逮捕が行われています。この問題について当初、鳩山総理自身は、この問題を「私は知らなかった。とても驚いている。そんな事実は無かったと信じている。検察の解明を待ちたい」と目を泳がせながらうわごとの様にのたまっておりましたが、何も難しい話では無い。社会一般の常識に照らして御覧なさい。ご自分の母親との関係でしょう。経緯経過は電話一本で簡単に確認出来る内容です。その後、言を左右して迷走した挙句に「検察が贈与と言えば法に照らして対応する」と曖昧な発言には、呆れて笑ってしました。
鳩山さんは、もう既に終わりました。
総理の座どころか、国会議員辞職もある状況です。

投稿: 真実 | 2009年12月13日 (日) 11時08分

衆院選の時には、贈与税の申告漏れ(実質脱税)の件までは国民は知らなかった。

だが、政治資金規正法の問題点を浮き彫りにしただけの問題でも本来であれば大問題(民間であれば上場企業の粉飾決算クラス)、であったが当時の自民党の阿呆太郎内閣の陣容だけでその大問題すら世論がみすごさざる終えないほど、当時の与党自民党政治家の質が堕ちていた。

しかし、脱税行為(申告漏れ?相続対策?)が明白になった現在において、国会議員でいられますか?鳩山さんは・・・

マスコミもこの件に関して無関心すぎませんか?小沢問題も重要だが、「疑惑」より「確信犯」の方が関心が薄いんでしょうか?

最早、実質は国会(立法)・内閣(行政)崩壊状態で重要な事項なんて決めれないでしょう。結局問題先送り、官僚内閣制継続しかなくなる。国家崩壊がフィクションじゃなくて現実としてせまってきている。税金・年金保険不払いから税収枯渇、国債暴落、日本発の国債金融危機、その後のIMF等の緊急支援後(IMF10兆円支援なんて阿呆太郎回収後だろうが)、日本債務国転落、人口減少加速、地方の更なる疲弊、スーパーデフレスパイラル。

鳩山・小沢以外に人物がいないなら、再度政界再々編しかないでしょう。

投稿: あほのサカタ | 2010年2月11日 (木) 10時44分

一部にしか報道されていない事実

生前贈与は、由紀夫・邦夫・和子に平等に繰り返し行われてきた。

これは政治資金の問題ではない。
和子が私人だから報道されないのだろうが、相続税対策の贈与税の脱税であることは明らかである。

一般人なら刑務所行きの大脱税である。

投稿: | 2010年3月18日 (木) 23時34分

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