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2009年8月15日 (土)

詭弁の天才・竹中平蔵への反論

テレビによく出る竹中平蔵はすごく詭弁が多いんだけど、それは文章にすると直ぐ分かるのだが、テレビなどではベラベラと早口でまくしたてるのでその場で反論するのはなかなか難しいんだろうな。

竹中平蔵の詭弁の一例を、北海道大学教授・山口二郎さんのブログ(2009/8/14)からみてみよう。以下は、山口教授の「小泉・竹中の構造改革が日本の格差を拡大した」という指摘に対する竹中平蔵の主張の部分。

私が社会科学者としてとても興味があるのは、なぜ山口先生のように政策の中身をきちんと理解している方でも、今おっしゃったような、現実とかけ離れた話をされるのか、ということです。

 例を挙げましょう。「構造改革のせいで格差が拡大した」という話が出てきたときに、私はまったく相手にしませんでした。なぜなら、そんな主張は、経済学的に正当化されないからです。

いいですか。ジニ係数(所得分配の不平等さを測る指標)で見ると、一九九〇年から、つまり小泉改革の一〇年も前から、高福祉国家とされるスウェーデンやフィンランドも含めて世界中の国で、格差はずっと拡大しています。これは日本も同じです。九〇年代に公共事業のバラマキをしていたときから格差は拡大し続けていた。それが小泉内閣の五年間で、ジニ係数から見える格差の拡大は止まるんですよ。つまり、「構造改革のせいで格差が拡大した」ではなくて、「構造改革のおかげで格差の拡大が止まった」んです。にもかかわらず、ワイドショーによる間違った刷り込みで、真実が捻じ曲げられてしまいました。」(太字は当ブログによる)

竹中は「小泉内閣の五年間で、ジニ係数から見える格差の拡大は止まるんですよ。」と盛んに主張している。確かに、詳しく確認してないけど、小泉政権の途中では、ホリエモンや村上ファンドが注目を浴びて、株価も上昇していた。そういう過程で、かなりの国民が経済繁栄の恩恵を受けて、格差拡大も止まっていたのかもしれない(確認してない)。

ただ、山口教授が問題としているのは、「小泉政権の5年間の間に格差が拡大した」というのではなくて、「小泉構造改革の結果により(つまり、時期的には小泉政権による構造改革が行われて小泉が退陣した後の3年間に)格差が拡大した」ということなのだ。

この山口教授の指摘に対して、竹中も最初は「構造改革のせいで格差が拡大した」という話が出てきたときに、私はまったく相手にしませんでした。なぜなら・・・」と問題を正確に表現している。

それなのに、竹中は、その直後から、「構造改革のせい=構造改革が成し遂げられた後の(郵政民営化されて小泉が退陣した後の)3年間」ではなく、「構造改革が行われる前とその途中=小泉政権の5年間」というように意図的に時期をずらしてこの期間は格差拡大はなかったですよとジニ係数の統計を持ち出して主張している。「小泉・竹中の構造改革が行われた後(小泉退陣後)の3年間に格差が拡大したかどうか」はワザと触れていない。そこで議論をすり替えている

こういうのを見ても竹中は議論のすり替えの名人という気がするが、まぁ、頭がクルクルとよく働く人であることは確かだろう。

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雑談(政治関係)」カテゴリの記事

コメント

寝たろうさん、こんばんは(いま17日pm4:35頃です)

おんなじことをサンプロでいってました。
小泉政権のときは景気がよかった。だから、問題は表面化していなかった。
問題は景気が悪くなったときなんですよね。

民主党の岡田さんは竹中さんの屁理屈を完全にやっつけてましたよ。

①格差の最大の問題は・・・(田原氏の問いに対して)
後期高齢者制度や母子加算、障害者自立支援法など、
政治が光を当てなければいけない弱い立場のひとの
生活をめちゃくちゃにしたことが最大の罪だ。

②スウェーデンなどは正規雇用の首も切れるなど、市場の自由度が高い、という論に対して・・・
政治がやるべきことは、まず、セーフティネットなどを十分にかける。
そのあと、市場にゆだねることがあっていい。
小泉・竹中路線は、その逆だったから、こんなになってしまった。

岡田さんがこんなにも心強く思ったことはなかったですね(笑)。

投稿: xtc4241 | 2009年8月17日 (月) 17時02分

xtcさん
お久しぶりです。

>民主党の岡田さんは竹中さんの屁理屈を完全にやっつけてましたよ。

そうなんですか^^)
岡田さんが竹中をやっつけてるところ、見たかったですね(残念)。
①と②も参考になりました。

xtcさんとは、見てるブログも似てますね。山崎元さんのブログも、この前、僕がコメントでも書こうかと思ったら、xtcさんが前の方で書き込みされてましたよ。

投稿: 寝たろう | 2009年8月17日 (月) 17時54分

こんにちは。

あまりよくわからないのですが、
竹中期に格差が拡大していようが、それ以降であろうが別にどちらでもいいんではないですか?

格差と雇用は、経済成長の従属変数であるということが大事なのであって、
経済成長を成し遂げようとする竹中氏の主張は方向性は正しいと思います。

また、現在相対的格差と言われている格差は、若者の格差であって社会全体で格差が広がっているわけではないと思います。

投稿: 前田 | 2009年11月 8日 (日) 21時25分

前田さん
こんにちは
>竹中期に格差が拡大していようが、それ以降であろうが別にどちらでもいいんではないですか?

竹中構造改革の後に格差が拡大したのなら、竹中構造改革が原因で格差が拡大したのだろう(竹中構造改革の最中に既に格差が拡大したらなら、それは竹中構造改革が原因ではないだろう)ということです。

>また、現在相対的格差と言われている格差は、若者の格差であって社会全体で格差が広がっているわけではないと思います。

それは事実認識の問題で、社会全体が格差が広がっているという事実がある可能性もあると思います。

投稿: 寝たろう | 2009年11月 8日 (日) 21時56分

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