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2009年9月 2日 (水)

アゴラの記事のレベルが気になる件について

アゴラは池田信夫さんが中心メンバーなので新自由主義者たちが集まってて、ある程度のレベルは確保してるのだろうと思いたいが、題名に釣られてたまに読んでみると、レベルが気になる。

例えば、この松本徹三という人の論説「内需拡大の原資を如何にして作るのか?」はどう考えたらよいのだろうか。

この論説から一部引用。「(民主党の)内需拡大策と言っても、「大企業から税を取り立てて、これを一般家庭に配る一方で、労働組合を支援して、配当原資を削らせて賃上げを実現する」といった類の空想社会主義的な考えは、この際あらためて論じる価値もないでしょう

空想社会主義的な考え」とか「この際あらためて論じる価値もないでしょう」とか言われても、こちらはちゃんと「理由」を言ってもらわなければ、なぜそうなのか、分からないんだが。多分、大企業に課税すると外国に逃げちゃいますよということかな。大企業についてはそれはあるかもしれないね。しかし、個人の富裕層(配当課税も含む)についてはそうでもないだろう。税金が高いから外国に1人寂しく出て行くという人はそうそういないだろうから。1年の半分くらい外国に居れば税金がかからないと言って外国に住んでる人もいるらしいが、日本には家族がいるだろうし、そういう生活は見ててすごく辛いように感じる(しかも、よほど緻密にやっておかないと、バレたら刑事法的に問題がある可能性は高い)。だから、「富裕層から税を取り立てて、これを一般家庭に配る」という古典的な方法は別に悪くないはずだ。

もう一つ引用。「そもそも、民主党などが今言っていることは、「官僚支配を改めれば、無駄遣いがなくなり、この分を一般家庭にばら撒けば、消費が拡大する」という、失礼ながら高校の生徒会の会長選挙の演説のようなレベルの話ですが、無駄遣い(例えば公共事業)をやめれば、これまでこの無駄遣いで潤ってきた人達(例えば地方の土木建設会社)の仕事がなくなり、この人達の消費がなくなりますから、結局は同じことです。(勿論、私は「無駄遣いをやめないでもよい」と言っているのではなく、「これは別次元の問題だ」と言っているのです。)

これも、なぜ「失礼ながら高校の生徒会の会長選挙の演説のようなレベルの話」なのか、ちゃんとした「理由」が書いてないので、よく分からない。天下り団体や業界団体などに巣食ってる老人たちに中間搾取されてる無駄遣いを一般家庭に配ったり、無駄な公共事業に使う税金を一般家庭に配れば、自民党の族議員への政治献金や料亭通いなどの澱んだ消費でなく、「より良質な消費」や「環境などの成長分野の消費」に向けられる可能性があるので、経済成長にも資するのではないだろうか。しかも、ほんの一握りの天下り役人や工事会社の社長や悪徳政治家に「消費」してもらうよりも、多くの一般家庭に「消費」してもらう方がずっと国益にかなうはずだ。

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雑談(政治関係)」カテゴリの記事

コメント

疑問を感じたなら質問されればどうですか?新自由主義とはなんなんですか?アゴラは一定の条件を認められれば
共産主義者だってメンバーになれますよ?

投稿: kita | 2009年9月 3日 (木) 16時51分

kitaさん
こんにちは
そうですね。今度からそうします。

投稿: 寝たろう | 2009年9月 3日 (木) 17時56分

どっかの部門から取り上げて、べつの部門に移しても、総額は変わらないということではないですか?
経済成長って付加価値によってもたらされるものだから、単に家庭にばらまくだけでは社会保障にしかならないという事かと思います。

投稿: | 2009年9月 4日 (金) 05時54分

コメントいただいた方へ
>どっかの部門から取り上げて、べつの部門に移しても、総額は変わらないということではないですか?

しかし、企業でも、選択と集中で、「予算を、どっかの部門から取り上げて、べつの部門に移す」ってことをしてますよね。そんなことをしても、総額は変わらないから企業の成長にはつながらないから止めろとは、誰も言ってないですよね。
国家の経営も、それと同じではないでしょうか。

投稿: 寝たろう | 2009年9月 4日 (金) 11時27分

たとえば、企業の経理部門に今までの2倍予算をつけるのと、研究開発部門に2倍の予算をつけるのでは同じことでしょうか?

投稿: | 2009年9月 4日 (金) 11時32分

コメントいただいた方へ
>企業の経理部門に今までの2倍予算をつけるのと、研究開発部門に2倍の予算をつけるのでは同じことでしょうか?

企業の経理部門(=又は、天下り団体)の予算を1から0.5にして、研究開発部門(=又は、一般家庭)の予算を1から1.5にすれば、成長戦略といえるのではないでしょうか?

投稿: 寝たろう | 2009年9月 4日 (金) 17時24分

すこし説明が下手でした。

アゴラ記事のケースをモデルにした場合、これは役員給与を削減して投資に回すような感じかと思います。
そのときに、経理に回すのと、研究分野に回すのとでは、会社の成長性にどちらが寄与するかという事ではないでしょうか。

経理は大事な部門ではありますが、ここに予算を回しても、会社の本業にはあまり影響が出ないのではないかと思います。
むしろ、研究開発に力を注いで競争力を高め、会社の収益を上げれば、社員全体の給与が上がるといえるのではないでしょうか。

家庭に単にばらまくだけでは、公共事業で潤っていた人の消費を肩代わりするだけで、社会保障以上の効果はあまり見込めないという事ではないかと思ったのです。
(プラマイゼロということですね)

おそらく、ムダを省いた後のお金をどう使うかが、経済成長の鍵であるという主旨の文章ではないでしょうか。
(そしておそらく、もっとよい提案があるという事でしょう)

投稿: | 2009年9月 4日 (金) 20時06分

コメントをいただいた方へ
>家庭に単にばらまくだけでは、公共事業で潤っていた人の消費を肩代わりするだけで、社会保障以上の効果はあまり見込めないという事ではないかと思ったのです。

「家庭に単にばらまくことによる家庭の消費」と「公共事業で潤っていた人の消費」とを等価と考えて、社会保障以上の効果はないから・・・という発想でしょうか?

しかし、僕からみると、「家庭に単にばらまくことによる家庭の消費」と「公共事業で潤っていた人の消費」とでは、前者の方がずっと価値が高いと思います。

この場合の「価値が高い」というのは、経済成長に資するかどうかという価値基準からは五分五分かもしれません(まぁ僕自身は前者の方がより成長につながると思います)が、社会の幸福という価値観点からは社会保障につながる後者の方が価値が高いという意味です。

ちょっと議論の観点を代えてしまい申し訳ありませんが、アゴラの執筆者たちの問題点は、「経済を成長させるかどうか」だけに関心が偏ってて、「社会の幸福に繋がるかどうか」には興味がないという点ではないかと思います。

投稿: 寝たろう | 2009年9月 5日 (土) 01時02分

いえ、たとえばアゴラの池田信夫氏は、「経済とはいかにして人を幸福にするか」というような主張をしていた記憶があります。
金銭=幸福という構図ではなくなって、日本は金銭上豊かな国家なのに幸福度が低いという現象が起こっていると。

ただ、その中で経済成長に話しがいくのは、経済成長があらゆる問題を解決してくれるからだとおもうんですよね。

社会保障も雇用も財政赤字も、経済成長がある程度包みこんで解決してくれる。
右肩上がりの時代は(僕は知りませんが)きっと明るかったんだろうなあと思います。

また、僕も一部の人が不当に金をせしめるより、平等に公平にお金を配ってもらったほうが遥かに健全だと思いますよ。
アゴラの松本氏その部分は否定してはいないと思います。

投稿: | 2009年9月 5日 (土) 02時02分

■内需拡大の原資を如何にして作るのか? -社会がなおざりにされている!?

こんにちは。日本の内需拡大に関しては、多くの識者が賛同しているところですが、なかなかその方策が見つからないというのが現状です。ましてや、その原資となると、絶望的にならざるを得ないというのが、大方の意見です。しかし、私は、日本にはその原資は潤沢に存在していると思います。さらに、内需拡大の方向性としては、産業構造の転換、社会構造の転換で十分可能と思います。特に、社会構造の転換に関しては、寄付の文化を根付けること、大規模な社会事業を本格的に実施できるインフラやシステムを整備すれば、十分可能と考えます。ここに、書いていると長くなってしまいます。詳細は是非私のブログをご覧になってください。

投稿: yutakarlson | 2009年9月 6日 (日) 16時29分

こんにちは
>経済成長があらゆる問題を解決してくれるからだとおもうんですよね

経済成長があってパイが増大していれば下々にも分け前が一部与えられるので、上の方で税金をピンハネしても誰も文句を言わなかったのが10年くらい前までの自民党政治ですね。

しかし、現代日本は、低成長・マイナス成長の可能性も高いのだから、「経済成長さえできれば全てうまくいくから何としても経済成長を」という池田さんの発想は古いと思います。

低成長、マイナス成長でも国民が幸せになれる方策を考える必要があります。その上で、経済成長も狙おうと思えば狙えばよいのでは。

yutakalsonさん
フログ拝見しました。今後もよろしくお願いします。

投稿: 寝たろう | 2009年9月 6日 (日) 22時26分

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