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2009年9月 3日 (木)

鳩山代表のニューヨークタイムズへの寄稿論文と池田信夫の誤訳?

鳩山・民主党代表のニューヨークタイムズへの寄稿論文についての池田信夫さんの論説を見てると、今まで頭の良さをひけらかして周囲の人間をバカにしていた池田信夫さんも、日本で新自由主義が劣勢になって相当焦ってるのが透けて見える。

例えば、池田さんによる、アゴラの記事「民主党は「世界の田舎者」になるな」。

以下に一部引用。

NYT論文の冒頭の文章は、鳩山事務所の公式訳にそのままあります。

During the time since then, post-cold war Japan has been continually buffeted by the winds of market fundamentalism in a US-led movement which is more usually called globalization. Freedom is supposed to be the highest of all values but in the fundamentalist pursuit of capitalism, which can be described as ‘freedom formalized in economic terms’, has resulted in people being treated not as an end but as a means. Consequently human dignity has been lost.

日本の次期首相が「日本はアメリカ主導の市場原理主義すなわちグローバリゼーションに打ちのめされた」と語り、経済的自由主義を「人々を目的ではなく手段として扱うものだ」と否定しているのは、欧米人の目から見ると異様だから、彼らがニュース価値があると思って抜粋するのは当たり前です。しかもこの英訳は、鳩山氏の公式サイトですでに3週間以上、世界に発表されているのです。」(太字と赤字は当ブログによる)

しかし、上記の鳩山論文の"Freedom・・・in the fundamentalist pursuit of capitalism"は、文脈からいっても、その上にある"market fundamentalism"(市場原理主義)とほぼ同じ意味の「市場原理主義者が求める自由」とでも訳すべきで、「ただの経済的自由主義」と訳すのは明らかに「強引すぎる翻訳(=誤訳)」ではないだろうか?

 (「経済的自由主義」=私有財産制度は、日本国憲法29条でも定めているし、日本共産党でさえ肯定しているのでは? つまり、経済的自由主義=私有財産制度が、「人々を目的ではなく手段として扱うもの」ではないことは当たり前のことであって、鳩山さんがそんなことを言っているはずがないということは明らか)

つまり、上の”Freedom・・・ in the fundamentalist pursuit of capitalism・・・ has resulted in people being treated not as an end but as a means. ”は、市場原理主義者が求める自由は「人々を目的ではなく手段として扱う」結果をもたらした、くらいに訳すべきものだろう。

池田さんが言っている、「経済的自由主義市場原理主義者が求める自由を「人々を目的ではなく手段として扱うものだ」と否定しているのは、欧米人の目から見ると異様」だというのは、世界的にみても事実に反している。欧米において、市場原理主義≒新自由主義≒新古典派経済学に対する多数の認識は、鳩山論文と共通している。

おそらく上記の「市場原理主義者が求める自由」を「経済的自由主義」にすり替えた誤訳は、自分の論理を成り立たせるために無理にやったのだと予想されるが、この辺に、最近の池田信夫さんの焦りが透けて見えてきて面白い。

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雑談(政治関係)」カテゴリの記事

コメント

こんにちは

本来ならVoiceに寄稿をした論文を基準に考えるべきだと思うのですが、改ざんをされた記事を基準に考えるのは、筋違いだと考えています。

まぁ~、池田信夫ですからね(笑
どちらよりなのかは前々から、はっきりしていることですから。

投稿: udonenogure | 2009年9月 6日 (日) 12時18分

>日本で新自由主義が劣勢になって相当焦ってるのが透けて見える。

そもそも新自由主義の定義ってなんなんですかね?非常にあいまいで共産党の言ってるプロパガンダのようにしか聞こえないのですが。

欧米では新自由主義がどうのうっていう議論はありませんよ。日本独特のイデオロギー的なものを混ぜ込んだ頭の悪いレッテル張りでしかないと思うのですが。

投稿: え | 2009年9月 6日 (日) 21時05分

udonenogureさん
こんにちは
最近は、池田信夫も限界を現しつつあると思いますね。
以前はまだ余裕があったんですがね。
やはり、学者も、社会の情勢が変わって「出番」が少なくなりそうだと、焦ってくるのかもしれません。

「え」さん
「新自由主義(ネオリベラリズム)」の定義、ウィキペディアに載ってますよ。まぁ、これが欧米でも一般的な定義なのか日本独自の定義なのかは僕も分かりませんが。

「新自由主義(ネオリベラリズム)」については、市場原理主義の経済思想に基づく、小さな政府推進、均衡財政・福祉・および公共サービスの縮小、公営事業の民営化、経済の対外開放、規制緩和による競争促進、労働者保護廃止などをパッケージとした経済政策の体系。競争志向の合理的経済人の人間像、これらを正統化するための市場原理主義からなる、資本主義経済体制をいう。とあります。

ちなみに、「グローバル資本主義」・・・新自由主義を一国をこえて世界まで広げようとするものといってよい。とあります。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E8%87%AA%E7%94%B1%E4%B8%BB%E7%BE%A9

投稿: 寝たろう | 2009年9月 6日 (日) 22時42分

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