« 経済学と法律学 | トップページ | 市橋容疑者を通報した建設会社が取引停止に合っているらしい »

2009年11月12日 (木)

21世紀の日本は脱詐欺・脱宗教の時代へ?

勝間和代さんによる管直人副総理へのリフレ論のプレゼンに対する批判に関連して、池田信夫氏が書いたルサンチマンの力というエントリのコメント欄の中に、池田氏自身による興味深い一文がある。以下に引用(「ルサンチマン」の意味については、このエントリの一部を、末尾に引用しておく)。

20世紀はよくも悪くもマルクスの時代だったけど、21世紀はニーチェの「来るべき200年」の後半になるような気がします。ニヒリズムは、ニーチェの時代には彼ひとりの思想だったけど、20世紀後半にはインテリの常識となり、21世紀には先進国の大衆の常識になるでしょう。」(太字は当ブログによる)

マルクス主義は一種の宗教だったので、20世紀はマルクス主義を含む宗教の時代だったといえるだろう。宗教は一種のマインドコントロール=詐欺なので、その意味では、20世紀は、多くの大衆が詐欺にひっ掛かっていた時代だとも言えるだろう。

ニーチェは読んだことないけど、多分、ニヒリズムというのは、神とかで自分の人生をごまかさないで自分に正直に向き合え、ということだろう。そうすれば、詐欺や悪徳政治家からつけ込まれて騙されたり、宗教に引きずり込まれてマインドコントロールされることも少なくなるのではないだろうか。もちろん、心の平安を求めるという意味での宗教はずっと続いて行くだろうけど。

以下は、池田氏の上記エントリの「ルサンチマン」の部分の引用(太字は当ブログによる)。

・・・斎藤氏も指摘するように、社会変革と自己啓発は逆のベクトルをもつ心の動きである。前者は社会の現状を変えようとする外向きの動きだが、後者は現状を所与として「がんばれば報われる」と考える内向きの動きである。

この二つの動きを駆動している心理は何だろうか。私は、ニーチェのルサンチマンという
概念が似合うと思う。これは社会的弱者が抱く恨みや劣等感のような屈折した感情で、それが社会への攻撃に向かうと共産主義のような運動になり、内側に向かうとキリスト教のような宗教になる。乱暴にいうと、キリスト教は貧しい人々のルサンチマンに偽りの救済を売り込む史上最大の自己啓発運動だ、というのが晩年のニーチェの主張だ。キリスト教の与える「人生の意味」は偽りだから、その神学をつきつめると「人生に意味はない」というニヒリズムにたどりつかざるをえない。

・・・というニーチェの予言は現実のものとなりつつあるが、こういう自覚をもつのは、実は一部の知識層だけだ。大部分の民衆は、2000年前のキリスト教徒と同じように「貧しい者も努力すれば救われる」と信じて、何かにすがろうとするので、「生き方」本は同じようなことを書いても売れ続け、自己啓発セミナーや新宗教は次々に出てくる

|

« 経済学と法律学 | トップページ | 市橋容疑者を通報した建設会社が取引停止に合っているらしい »

雑談(政治関係)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/510700/46742081

この記事へのトラックバック一覧です: 21世紀の日本は脱詐欺・脱宗教の時代へ?:

» 核抜き本土並み返還を真剣に考えていたのか [雑感]
  普天間基地移設に関して、鳩山内閣は明日の米オバマ大統領との会談では踏み込まないとの報道がなされている。もっともシンガポールで行われたクリントン・岡田の日米外相会談では「 普天間の早期決着で一致 」との報道もなされている。 最後は、「私が決めます」 と鳩山(由)首相は述べているのであるから、落としどころを探ってはいるのであろうが、落としどころ云々ではなく、 鳩山氏の気持ちひとつ でしかないように思えてならない。  それが、良いことなのか悪いことなのかは結果を見ないことには何とも言えないことも事実で... [続きを読む]

受信: 2009年11月12日 (木) 21時10分

« 経済学と法律学 | トップページ | 市橋容疑者を通報した建設会社が取引停止に合っているらしい »