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2010年4月27日 (火)

小沢幹事長に関する「起訴相当」の議決について

TheJournalに投稿したコメントです。

今回の小沢幹事長に関する「起訴相当」の議決、僕はすごく意外でした。
根本的には、「刑事裁判」「起訴」とは何かの捉え方が、今回の検察審査会と従来の検察とで大きく違うのだと思います(これは、今日の東京新聞でも触れられているようです)。

つまり、検察は、「確実に有罪にできる場合だけ起訴する」という考え方で、その結果が有罪率99%です。その結果、検察が起訴したらマスコミも「有罪=犯人扱い」で報道し、社会も徹底的に叩きます。

これに対して、今回の検察審査会は「怪しければとりあえず起訴して裁判で白黒の決着をつけよう」という考えで、その結果は、有罪率は50%となるでしょう。

今回の検察審査会の考え方も可能なのですが、これを日本に適用するためには、起訴されても50%は無罪になるのだからその起訴された被告人の日常生活は現状のまま保障して、「犯人よばわり」するのは止めようという体制・社会常識を作る必要があると思います。

今後の予測だが、時事ドットコムの記事によると、

「別の幹部は「われわれは、80%有罪でも20%無罪だと思えば起訴しない。証拠の評価が違うということだ」と淡々とした様子。
 法務省幹部は「内容が粗い。公開の場に引きずり出せというだけではないか」と苦言を呈した。
 小沢氏や起訴された3被告への再聴取については、「任意捜査だから、断られたらそれまで」「事情聴取しても、同じ説明の繰り返しになる」などとする声が上がった。
 中堅幹部は「時間をかけずに不起訴にするのではないか。再び起訴議決が出れば、それは国民の意思だ」との考えを示した。(2010/04/27-21:12)」
ということだ。

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010042701054

これが検察上層部の意思だとすると、検察は改めて不起訴処分をして、再度、検察審査会が審査をするが、メンバーの半分はそのときは入れ替わっている。メンバーにもよるが、再度の「起訴相当」はなく、せいぜい「不起訴不当」の議決で終わるだろう。

それから、検察審査会の議決の一部(次に引用)について、コメントしておきたい。

「(1)被疑者からの4億円を原資として本件土地を購入した事実を隠蔽するため,銀行への融資申込書や約束手形に被疑者自らが署名,F「をし,陸山会の定対預金を担保に金利(年額約450万円)を支払つてまで銀行融資を受けている等の執拗な偽装工作をしている。
(2)土地代金を金額支払つているのに,本件土地の売主との間で不動薄引渡し完了確認書(平成161029日完了)や平成17年度分の固定資産税を買主陸山会で負担するとの合意書を取り交わしてまで本基記を翌年にずらしている。
(3)上記の諸工作は,被疑者が多額の資金を有しておると周囲に疑われ,マスコミ等に騒がれないための手段と推測される。
(4)絶対権力者である被疑者に無断で,AB,Cらが本件のような資金の流れの隠蔽工作等をする必要も理由もない。
これらを総合すれば,被疑者とABCらとの共課を認定することは可能である。 .
4 更に,共謀に関する諸判例に照らしても,絶大な指揮命令榛限を有する被疑者の地位とAB,Cらの立場や上記の情況証拠を総合考慮すれば,被疑者に共謀共同正犯が成立するとの認定が可能である。
6 上記1ないしSのような直接的証拠と情況証拠があつて,被疑者の共謀共同正犯の成立が強く推認され,上記5の政治資金規I法の趣旨・目的・世情等に照らして,本件事案については被疑者を起訴して公開の場(裁判所)で真実の事実関係と責任の所在を明らかにすべきである。」

審査会は4 更に,共謀に関する諸判例に照らしても,絶大な指揮命令榛限を有する被疑者の地位とAB,Cらの立場や上記の情況証拠を総合考慮すれば,被疑者に共謀共同正犯が成立するとの認定が可能である。といっているが、「絶大な指揮命令榛限を有する被疑者の地位とAB,Cらの立場や上記の情況証拠」だけでどうやって認定が可能なのか、理解に苦しむ。

審査会は「6 上記1ないしSのような直接的証拠と情況証拠があつて,被疑者の共謀共同正犯の成立が強く推認され,上記5の政治資金規I法の趣旨・目的・世情等に照らして,本件事案については被疑者を起訴して公開の場(裁判所)で真実の事実関係と責任の所在を明らかにすべきである。」と言っているが、この「被疑者を起訴して公開の場(裁判所)で真実の事実関係と責任の所在を明らかにすべきである。」という「責任」とは何か? まさか政治責任ではないだろう。法廷は、政治責任を明らかにすべき場ではないからだ。

それから、阪口弁護士のブログをみてからの感想として、「けしからん」という感情が立法論の問題と法の適用解釈の問題とで混同して噴出している感じですね。素人の感覚を入れるという検察審査会の趣旨が悪い方に出てしまった例になるんでしょうね。

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コメント

民意の表れで起訴相当の結論なのに、検察審査会が悪用されただって?

どこまで独善的なんだあんたは(笑)
秘書が三人も起訴されながら小沢本人は不起訴、なんてヤリ逃げは許されない。

それから発明家だって?
発明だの特許だのに幻想持ちすぎ(笑)
特許なんてものは、抵触しない様に各メーカーが利用してる。
青色発光ダイオードだって街中に溢れてるわなぁ(笑)

発明で一攫千金なんてムリじゃね(笑)
IBMも特許フリーにしたしねぇ、500件(笑)

投稿: Block60 | 2010年4月28日 (水) 08時43分

民意>法ですか?
馬鹿か?
感情なる雑念が入る結果を振りかざす馬鹿
俺は小沢氏云々より感情次第で結果が決まる検審なるものに疑問を持っていた。

投稿: ひろ | 2010年4月28日 (水) 08時51分

ど素人の感情に検察困惑(笑)

「想定内」「証拠評価の問題」=起訴可能性に否定的-法務・検察
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010042701054

>『小沢氏はけしからん』という気持ちがあるのかもしれない」と話した
こんな感情で起訴相当出してるのだから(笑)
感情>法って恐ろしいな。

投稿: ひろ | 2010年4月28日 (水) 08時56分

山の如く積み上げられた資料を精査した上での結論なんだかなぁ(笑)

感情だけで動くなら、検察審査会などいらねぇだろ(笑)

“感情”で検察を叩き、“感情”で小沢を擁護する連中が言うのか(笑)

思考停止だから、感情先行のレッテル貼り(笑)
お得意のレッテル貼り(笑)

投稿: Block60 | 2010年4月28日 (水) 09時05分

そもそも本命であったはずの「ダム贈収賄」はどこへいったのでしょう?

投稿: | 2010年4月28日 (水) 18時32分

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