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2012年1月24日 (火)

芥川賞作家・田中真弥さんの受賞会見をみて(「自分を解き放つこと」が発明の条件)

芥川賞作家・田中真弥さんのことが話題になっている。
高校卒業以来、実家で母親に食わせてもらいながら、働かず、携帯電話もパソコンも持たず、手書きで小説を書き続けて、ついに芥川賞までやり遂げた。それも、下関という田舎町で。

おそらく下関には、小説家仲間は居なかったろう(本人は「友達はいない」と言っていた)。孤独の中でやり遂げたのだろう。7~8年くらい前からは小さい賞を受賞して編集者も付いたらしいが、それまでは孤独の中で、どういう気持ちで続けていたんだろうか。

石原都知事を揶揄した受賞会見も炎上中だ。空気読むのとは真逆の会見だったが、それが話題になっているのは、周囲の空気を読む習慣に、多くの人が倦んでいるからだろう。

今、大阪市の橋下市長が論戦相手を完膚なきままに(空気を読んで手心を加えることなく)叩きのめすのをテレビで見て、それを多くの人が喝采しているのも、これと同じ心情からだと思う。

僕は、田中真弥さんの会見を見て、発明家のことを考えた。

発明家にも、空気を読まないというか空気を読めない人が多い。

「自分を解き放つこと」がパイオニア発明を生むための基本的な条件ではないだろうか(応用的な発明、例えば、最適な数値範囲のデータを実験を繰り返して求めていく発明などには、必要ではない)。

自分を解き放って自由に翼を広げないと、突発的なアイデアや発想は生まれない。

周囲の空気を読んで萎縮したままでは、魂を揺さぶる小説なんか書けないし、本質的なアイデアも生まれてくるはずがないのだ。

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2012年1月 7日 (土)

これからは「目的本位」で

最近すっかりご無沙汰ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

先ほど、久しぶりに見たら、アクセス・カウンタが20万を超えていました。アクセス解析を見ると、ほとんど書き込みしていない最近でも、発明や特許などのキーワードによる検索エンジンからのものを初めとするアクセスが、毎日50件以上ありました。

こんなブログでも20万アクセスを突破できたこと、素直にうれしく思います。これもブログを訪問してくださる皆さんのおかげです。ありがとうございました。

さて、新しい年を迎えましたが、僕も今年はいよいよ50歳代半ばとなり、これまでの半生に結着をつけねばならない時期になってきました。

かといって、発明のことだけやるわけにはいかず、今まで、いろんな雑用や雑念を抱えながらやってきましたが、今までのやり方では到底、無理だと感じました。

それで、今年初めに、これからは「目的本位」に徹しようと誓いました。

目的本位とは、昔、森田療法(心身症などを直すためのリラックス法の一種)を始めた森田という心理学の先生が提唱された言葉なのですが、見栄とか世間体とかメンツとかその他もろもろのくだらない雑念は振り捨てて、大目的だけを考えてやっていけ、という思想です。

今、40数件の特許を抱えて、その毎年の維持年金の支払いにも結構頭が痛い状態ですし、大手企業へのライセンスの売込みも継続的にやっていますが、なかなかうまくいっていません(もっとも交渉は秘密裏に行うべきものなので、もし交渉がうまく進行してても、このブログでは一切書けないですけどね)。でも、何とか良い方向に向かっているのではないかという予感はあります。

ところで、昨年(2011年)の「個人vs大組織」の立役者はオリンパスの浜田正晴さん(50)でしたね。

上司の不正を社内のコンプライアンス担当に通報したら逆にそのことを上司に密告されて左遷・イジメに遭いましたが、それにくじけず、オリンパスに勤めたままオリンパスを相手に訴訟を起こして、一審(東京地裁)では敗訴してさらに酷い社内イジメに遭いながらそれに耐えて、ついに昨年の二審(東京高裁)で逆転勝訴判決(内部通報漏れ報復事件判決)。

コンプライアンス室への通報からあしかけ4年間の長く孤独な戦い。とても僕なんかには真似できない、すごい精神力です。全国の「大組織と戦っている個人」の人たちに、大きな勇気を与えてくれたと思います。

僕も、全国の個人発明家たち、あるいは「大組織と戦っている個人」の人たちの力に少しでもなれるように、そして連帯できる日を目指して、これから死ぬ気でやっていこうと思います。

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