農作業用の「身体装着式の腰掛け」の発明
昨日(2009/8/24)のNHKの「鶴瓶の家族に乾杯」を見てたら、ゲストの渡辺満里奈が農作業を手伝う場面で、お尻に腰掛け(軽い素材)をベルトで装着しているのを見て、これはスゴイ発明だとびっくりした。
かなり以前からあるのだろうかと、IPDLで調べてみたら、 この種のアイデアは、少なくとも1996年や1999年頃から既に何件か出願されている(その前からもあるかも知れない)。
1996年に出願された「身体装着腰掛け」(特願平8-321863号)は、出願後に審査請求されないまま、見做し取下となっている。
1999年に出願された「作業用補助具」(特願平11-310156号)は、特許が認められている(特許第3502795号)。次の図は、この特許の図5より引用したもの。この図の符号2が身体に装着された腰掛け。
しかし、この特許は、その前に他者が既に何件かの出願をしているので、世の中で最初のパイオニア発明という訳ではないし、特許になっていても特に基本特許という程のものではなく、多くの特許と同様に、侵害の回避が容易な周辺特許の一つというべきだろう。末尾に、この特許の特許請求の範囲の請求項1を引用しておく。
【請求項1】 腰部に固着するベルトと、該ベルトの所定位置に設けられる腰掛け体とから成り、前記ベルトは、腰掛け体との間に足を通す環状部を形成したY字形状の第一帯状部材と、腰掛け体との間に足を通す環状部を形成したY字形状の第二帯状部材とで構成され、更に、第一帯状部材及び第二帯状部材の先端同志は連結可能に構成され、前記腰掛け体は、使用者がベルトを腰部に固着してしゃがんだ際、底面が地面に設置され、上面に臀部が載置されるように構成されていることを特徴とする作業用補助具。
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