« セラミック粉で摩擦力を上げる制動装置の発明 | トップページ | パテントトロールの定義 »

2009年3月15日 (日)

番組再生時にCMのタイミングをユーザーが選べるHDDレコーダの発明

最近のHDDレコーダでは、番組録画時にCM部分だけカットして録画したり、番組再生時にCM部分だけスキップするような機能が付いているが、それだけでよいのかという問題はある(スポンサー側の事情も考える必要はある)。

他方で、最近の番組は、視聴者を引っ張るため、ちょうど盛り上がったところで長いCMを入れることが多いので嫌になる。

それで、これらの問題を解決するための日本ビクターの特許第4206603号(出願日:2000/4/17)の発明は、いったんはCMも含めて番組を録画しておくが、そのとき、番組本体の部分とCMの部分とを区別できるように記録しておく、そして、番組本体を再生しているときに、ユーザーが任意に選択したタイミング(例えばユーザーが番組本体の再生をいったんストップしたタイミング)でCMを再生できるようにした、というもの。

例えば、ユーザーがトイレに行きたいとか、ちょっと疲れたので休憩とかで、番組本体の再生をストップしたときに、CMが流れるようにできる。

この特許は、最近たまたま見つけたのだが、かなり天才的なヒラメキによる基本発明ではないかと思った。

以下に、この特許第4206603号の請求項1を引用しておきます。

【請求項1】
記録媒体上に記録され各番組毎の番組本編部分とコマーシャル部分とから成る番組信号を再生する番組信号再生装置であり、
前記記録媒体上から前記番組信号を再生する再生手段と、
前記再生手段にて前記番組信号における前記番組本編部分を再生中に、この再生を停止させるための停止指示が入力された場合、前記番組本編部分の再生を停止させるとともに、この再生を停止した前記番組本編部分を備える前記番組信号における前記コマーシャル部分の再生を開始させるよう前記再生手段を制御する再生制御手段と
を有することを特徴とする番組信号再生装置。

|

« セラミック粉で摩擦力を上げる制動装置の発明 | トップページ | パテントトロールの定義 »

基本発明」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 番組再生時にCMのタイミングをユーザーが選べるHDDレコーダの発明:

« セラミック粉で摩擦力を上げる制動装置の発明 | トップページ | パテントトロールの定義 »