カテゴリー「発明のコツ・法則」の2件の記事

2008年5月21日 (水)

発明のコツ・公私混同

今週のアエラ(2008.05.26号)の17ページの糸井重里さんのコラムを見ました。

糸井さんは、このコラムで、「工業社会の時代に、労働者が自発的でない仕事に従事していたころは、・・・公私をはっきり分ける意味があった・・・。現代においては、生産と消費は混同している・・・。モノを作るとき、消費者としての『私』が充実していないと、『公』にウケる商品も生み出せない。」と言われてました。

僕の「私」は、あまり充実していないな・・・。だから、最近、あまり発明が出なくなったのか・・・。

小説や映画などのコンテンツや芸術の世界では、昔から、「私」生活と「公」である作品とは、密接に結びついていました。それが、近年の知価社会では、工業製品なども同じような傾向が出てきたのでしょう。

ただ、僕が最近思うのは、芸術の世界も変わりつつあるというか、弱体化しつつあるということです。昔の小説家は、太宰治や中原中也などみても、「破滅的で芸術的な私生活」を実践して、それを作品の肥やしにしていました。それが、最近の小説家を見ると、多くは、毎朝、サラリーマンよろしく自宅から近くのマンションなどの事務所に「出勤」して、夕方5時ごろまで執筆して帰宅するという「規則正しい生活」をしているようです(雑誌か何かで見ました)。

これは、芸術の弱体化なのか、時代がそれを要請しているのか。同じことは、将棋の世界でもそうで、昔は「飲む打つ買う」が棋士の私生活だったけど、最近はコンピュータを使ったりしてスマートになって、規則正しい生活をしているようです。まあ、今の時代、「飲む打つ買う」なんてやっていると、メタボになったりして、周りから総スカンを喰いますよね。

発明家の世界はどうなのかなあ。僕はこの15年、規則正しい生活をしています。だから、発明が出なくなったのかなあ。

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2008年4月10日 (木)

発明のコツは、問題意識と面倒臭いという気持ち

発明のコツの第1は、常に問題意識を持っていることだろう。第2は、いろんな場面で面倒臭いなぁと思うことだ。

http://www.agara.co.jp/modules/dailynews/article.php?storyid=143614 

「和歌山県白浜町のソフトウエア開発企業「SRI」に勤務する上田朋葉さんという女性(22)が2年間で、ソフトウエア開発や日常生活に関係する特許につながる発明を22件生み出した。」

この記事の上田さんによると、「面倒だと思うことが発案につながる。常に問題意識を持つ」ことが大切ということです。

発明する人は、皆、同じだなと思いました。

それにしても、この人は、2年間で、22件の「特許」(「出願」ではない!)となる発明を生み出したのだから、すごいですね。一般的に出願が特許になる「打率」は3~4割くらいなので、「特許」が22件なら、「出願」の数はどのくらいかと思って、IPDLで調べてみましたら、ほぼ「出願数=特許数」でした。ということは、約95%くらいの確率で特許になっている! 驚異的な打率ですね(分割出願も何件か含まれているようですが)。

こういう人は、会社を辞めて、個人発明家として独立した方がよいのではないかと思います。

22歳と若いからできることでもあるのでしょう。

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