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2009年3月 3日 (火)

これからは農業・医療・教育が成長産業

早稲田大学教授の榊原英資さんが2009/3/1付け日経新聞で「人々の関心がモノからカラダと脳に移ってきている。これからの成長産業は、少なくとも先進国では製造業ではなく、農業・医療・教育などだろう。これは巨大な構造転換だ。日本で今まで規制が強く『社会主義』的だったこれらの分野を自由化して成長産業に育てていくこと」が大切だと述べていた。

第二次産業である製造業から医療・教育などの第三次産業へというのはずっと以前から言われていたが、第一次産業の農業というのは意外な感じがした。

だが、「科学技術」というように、現代の発明は、まず「科学」が道を開いて、その成果を人間のために応用するものとして「新しい技術=発明」が生まれるようになっている(近代以前では、「科学技術」は無く、科学よりも技術=発明の方がずっと先を走っていた。医療などは科学とは関係のない技術だけのものだった。例えば、中国4千年の歴史と言われる漢方薬や針灸の技術など。西欧中世の錬金術なども同じ)。

20世紀はアインシュタインなどが活躍した物理の時代だった。21世紀は、バイオの時代だといわれているし、脳科学の時代でもあるだろう。

だから、バイオ科学の成果を応用することにより、農業と医療の技術革新がなされて大きな産業になるのだろう。また、脳科学の成果を応用することにより、老人を含めた大人のための教育産業が大発展するのだろうと思う。

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